limitusus’s diary

主に技術のことを書きます

YAPC::Asia 2012にStaff参加してきた

日本で最も大きなPerlの会議、YAPC::Asia 2012に参加してきました。
去年は学生チケットで参加させていただいたのですが、今年はボランティアスタッフとして。

ということで、スタッフをやりながら印象に残った発表などを書いていきます。
前夜祭の日は参加できませんでしたが、2日目と3日目はフルで参加しました。

Kickoff Meeting

これはYAPC::Asia 2012の数ヶ月前に開催された、スタッフの顔合わせです。
ボランティアスタッフ募集に応募した人が一度集まり、名刺交換したり親睦を深めたり。
ここで多くの人がFacebook経由でゆるーく繋がり、連絡が取りやすくなりました。

LINE

「当日は LINE で連絡とりあいましょう」という通知がきました。
みんなスマホ持ってるし、IRC よりカジュアルに連絡が取れました。通知もくるし。
それまではスタッフ用 IRC で込み入ったやりとりをしていましたが、当日はこっちの方が楽だったのでよかったと思います。
結果論ではありますが、今年のネットワークではIRCのポートが遮断されていたので、むしろHTTPだけのLINEが好都合でしたね。LINE++

スタッフみんなが入るグループトークと別に部屋ごとにもグループトークをつくり、スタッフ同士の緊密なやりとりがそこでされていました。
発表中にでも離れたスタッフに空調の調整、マイク調整など、連携をとることができました。
スタッフみんなが#yapcasia をウォッチできていたわけではなかったのですが、見ていた人から「〜の部屋寒いって」などの情報が伝えられ、調整していました。

1日目

YAPC::Asia 2012 スタッフの朝は早い。
8時に現地に集合です。9時には受付を開始し、10時くらいには各部屋の机や椅子の配置、音響チェック、電源の確保、録画録音の準備、椅子ポンサー広告貼り、プロジェクタ投影テストなどを済ませておく必要があります。
特に録画録音はミスすると後日の映像公開に支障が出てしまうので、ミスのないようにどうするか、その場でプロトコルを決めました。結果的に非常にうまくいきました。

発表者の方には発表に関する連絡(持ち時間、ベル鳴らす時間)をします。1日目の中教室(Room 1)は日本語を話せない発表者の方が多かったので、全てはスタッフの英語力にかかっていました。話せてよかった。

Impressive Presentation

1日目で自分にとって最も印象的だった発表は Tim Bunce の Profiling memory usage of Perl applications です。
LLのメモリ消費は通常ランタイム実行系に任せてしまい、多くの場合プログラマは気にしなくていいのですが、いざメモリ消費が深刻な問題となったとき、それを突き止めるのが困難であるという面もあります。
この発表ではそれを分析するための基礎知識としてPerlにおけるメモリ消費がどのように行われているかという解説に始まり、あるPerlプロセスがどこでどれだけのメモリを消費しているかを可視化するツールの実演も行われました。資料によると9/30中に公開されるようです。
質疑ではLarryからの突っ込み回答などもあり、盛況なセッションでした。

実は他の発表、眠気に勝てずちゃんと見られていません。あとで録画を見ます…

懇親会

懇親会は大盛況でしたね。去年と比べても人が多かったように思いました。
同僚やスタッフ、その他知り合いとゆっくり話すことができました。
食事は豪華でしたね。来年もできるのかな…?

2日目

Impressive Presentations

午後の id:TAKESAKO による発表『Perlで始める!初めての機械学習の学習』が非常に面白かったです。
機械学習のバイブルともいえるビショップ本を読んでいた話、それを読むための基礎数学をまとめた話、そしてKinectを使ったデモなど、明瞭なプレゼンが人気を博していました。

特別教室で行われた @nontan___ の『Perlでひとつサービスをつくってわかったこと』も印象に残りました。
本当にプログラミングの経験が一切ない人が、3ヶ月間で1つWebサービスを作ってみたとき、何に躓くのか、紹介してくれました。
個人的には12年くらい前、自力でプログラミングを覚えたときの自分を見ているようで、懐しい気分になりました。似た気分になった人もいるのではないでしょうか。
発表後、つい話しかけてしまいました。

Closing

Closing session は我らYAPC::Asia スタッフを取り纏めてくださっていた id:lestrrat です。
過去にない規模のイベントになり、そこでスタッフとして参加できてよかったです。
この最後にスタッフ紹介という感じで壇上に上がったのですが、ほぼ満席になったメインホールは壮観でした。

片付け

イベントが終わり、参加者がだいたい帰ったところでスタッフは片付けです。
忘れ物の集計、発送しておく必要のある荷物をまとめるなどして、借りていた会場のセッティングを元に戻して完了です。
今年は人数も多く、非常に速く作業ができたようです。
50個くらいある椅子を「片付けるの手伝ってくださーい」といった数分後には完全に片付いていました。
数の力ってすごい。

打ち上げ

全てが片付いてスタッフが撤収したあとは、スタッフみんなで打ち上げです。
おいしい肉を食べながらお酒を飲んで、盛り上がりました。
そこでもいろいろ面白いことは起きていましたが、それはスタッフだけの秘密です。


そんな感じで、このエントリをもって僕の YAPC::Asia 2012 は無事に終了しました。
来年も大丈夫そうであればまたスタッフとして参加できればなと思っています。

運営のみなさまお疲れ様でした。
そしてご来場くださった皆様、ありがとうございました。