複数OSSのContributerになりました
年末ということで1つ記事を書いて今年を締めたいと思います。
インフラエンジニアとしての仕事も6年目となりましたが、この間にITインフラ界隈はオンプレからクラウドへの移行というものが急速に進んできているのを感じています。
そんなわけで仕事ではAWSを主としてクラウド上のインフラを構築することが増えているのですが、Infrastructure as Codeという思想もあり(なくてもやるんですが)TerraformであったりCodenize Toolsを使ったりしていました。
サーバのプロビジョニングはChefを使っています。Codenize ToolsもChefもRuby製なので言語を切り替えなくてよいのが個人的には気に入っています。TerraformがHCLですが…
Codenize ToolsのContributerへ
さて、そんなわけでCodenize Toolsもroadworkerやpiculet、miamなど、いろいろ使っていて、今年に入ってからは機能の小さな修正をいくつかPull requestにしていたのですが、ある時こんなmentionがメンテナからやってきました
というわけで、現在Codenize ToolsのContributerをやっております。
全てに目を通しているわけでもないですし、基本的には自分が使っていて不便に感じているところを修正していくのがメインの活動になるかなと思いますが、無理のない範囲で貢献していければと思っています。
timezone_iii CookbookのContributerへ
Chefでサーバのtimezoneを設定しようと思うと、そのものズバリの
timezone Cookbook - Chef Supermarket
というcookbookが最初に見付かります。ただこのメンテナがやめてしまったのか、2010年で更新は終了、対応しているのもDebian/Ubuntuのみとなってしまっています。
もちろんこれではいかんと思った人がいて、timezone-iiというforkが生まれました。
timezone-ii Cookbook - Chef Supermarket
ところがこれまた2015年で更新が止まってしまっていて、Chef13では動きません。
こんなIssueが作成されており、読んでみるとメンテナのLarry Gilbert氏が死去してしまったようです(Facebookも追悼アカウントになっています)。
timezone-iiを誰も直接引き継ぐことができず、やむをえず作られたのがtimezone_iiiです。
timezone_iii Cookbook - Chef Supermarket
Cookbook名にhyphenを使わないのが推奨というのもあり、いろいろ改善されています。
何より活発にメンテナンス活動がされているようだったのでこれを利用することにし、例によって自分で不満なところをPull requestにしてぶつけていきました。
CentOSのwhyrunを綺麗にした
ちょっとテストを書いたり、Debianのwhyrunを綺麗にした
#14のPRでメンテナにCollaboratorにならない?って言われました
というわけでtimezone_iiiのv1.1.5を先ほどsupermarketにアップロードしました。
そんなわけで、Codenize Toolsやtimezone_iiiへの要望があればissueなりTwitterなりでご連絡ください。
timezone_iiiにも日本語で書いていただいて構いません。メンテナ向けに翻訳します。そういうのもcollaborationだと思ってます。
今年のOSSへのcommitはさすがにこれで打ち止めですが、来年も機会があればやっていこうと思います。
ではでは。
追記
timezone_iiiのv1.1.6までリリースしちゃいました
2019/03/22追記
timezone_iiiはChef 14.6以降はdeprecatedとなりました。これはtimezone resourceがChefで直接扱われるようになったためです